興味深いレポートがでました。2021年5月31日にREPORT OCEANが発行したレポートによると、「電動キック&スクーター市場は、2021~2027年の予測期間において、10.3%以上の健全な成長率が見込まれています」とのことです。
この予測期間中は、人口増加、気候変動、燃料価格の上昇、エネルギー資源の中東への依存による石油製品の価格上昇と、各国政府による環境保護への取り組みの推進が見込まれます。
また世界各国で2021年から2040年にかけて純ガソリン車、純ディーゼル車の新車販売が禁止となり、EV(電気自動車)への切り替えが加速します(日本においても2030~35年に純ガソリン車、純ディーゼル車の新車販売が禁止されます)。脱炭素を合言葉に、バイクなどのパーソナルモビリティも電動化が進むことが予想できます。
電動キックボードと電動スクーター(バイク)の注目度が高まっていくことから、以下の企業が主なマーケットプレイヤーとなるとのこと。
- オールセルテクノロジーズLLC
- BMW Motorrad International
- Boxx Corp.
- Gogoro Inc.
- グリーンエネルギー自動車株式会社
- グリーンウィットテクノロジーズ
- 本田技研工業株式会社 Ltd.
- KTM AG
- スズキ株式会社
- Vmoto Ltd.
電動スクーターだけではなく立ち乗りタイプの電動キックボード市場も成長すると記しているのは、ちょい乗りするユーザーが多い=電動キックボードでカバーできる、と見越していると思われます。事実、過去に近距離移動用としてリリースされたスズキのスクーター「チョイノリ」は、企画段階での市場調査で原付ユーザーの一回の平均的移動距離が2km未満だったことから、シンプルな構造かつ安価な販売価格となりました。
つまり短距離の移動に適した電動キックボードは今後、電動アシスト自転車のように当たり前の乗り物となっていくのです。
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