幕張新都心から千葉みなとまで、マイペースで走れる千葉市のシェアリング電動キックボード

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セグウェイというと、横に大きなホイールがついた立ち乗りスクーターを思い浮かべますが、現在のセグウェイは「セグウェイ-ナインボット」というブランドで多くの電動キックボードを開発・生産しています。

電動キックボード好きとして、最新のセグウェイの乗り心地はいかがなものか気になります。そこで2021年10月末まで実施される、最高速15km/hまでとなるシェアリング電動キックボードの実証実験を行っている海浜幕張に向かいました。なお料金は初乗り100円/10分、以降1分ごとに15円。ヘルメットの装着は任意となっています。

千葉市・電動キックボード実証実験(長谷川工業)

走行可能なエリアが決まっている

この千葉県千葉市の一部エリアではセグウェイ-ナインボットの国内代理店でもある長谷川工業が実証実験の実施事業者として参加しており、セグウェイ-ナインボットの電動キックボードをベースとした、日本の道路交通法に合わせた車両が乗れるようになっています。

あらかじめユーザー登録が必要

この千葉市のシェアリング電動キックボードに乗るには、ユーザー登録が必要です。LINEで「Hasegawa公式アカウント」を友だち登録して、ユーザー登録画面から運転免許証の写真をアップロード、乗車にあたって必要な交通ルールのガイド&テスト、クレジットカードの登録などを行います。

無免許、原付免許だけでは乗れないので注意

現在の実証実験において、シェアリング電動キックボードは原付一種の車両ではなく、トラクターなどと同じ小型特殊自動車として扱われます。そのため乗車するには、以下のいずれかの免許が必要となります。

(1)小型特殊自動車免許(大型特殊自動車免許も可)
(2)普通自動車免許(中型または大型自動車免許も可)
(3)普通二輪免許(大型二輪免許も可)

走行可能なエリアは湾岸地帯

走行可能なエリアは幕張新都心から、JR千葉みなと駅(千葉市役所)近辺までの湾岸地帯。坂はなく、ほぼフラットなエリア。各電動キックボードはGPSで現在地をチェックされており、エリア外まで走っていくとモーターが止まります。ナビ代わりとするスマートフォンのホルダーはつけてほしいかな、と感じますね。

LINEアプリでQRコードを読み込む

ユーザー登録が終了したら、LINEアプリでシェアリング電動キックボードのハンドルポスト部にあるQRコードを読み込みます。

現在のバッテリー残量、営業時間、乗車ルールが表示されます。バッテリー残量が問題なければ、「乗る」をタップして、シェアリング電動キックボードを車道まで押して歩き、ミラーの位置をあわせてから乗り出しましょう。

車両は重いが安定性は高い

同車両には、ハンドルの折りたたみ機構がありません。レンタルやシェアリング用途を前提とした業務用なのでしょうか。また乗っていて、かなり重く作られていると感じました。

しかしハンドル固定式かつ重い車両が、電動キックボードにしては高い安定性を生んでいます。前輪やハンドルといったフロント周りからくる振動が少なく剛性もあるために、心理的にもしっかりと作られた車両に乗っているんだ、という気分になります。

駆動輪は後輪。片輪駆動、1WDの一般的な電動キックボードです。坂道が無いエリアのため、2WDでなくてもスムースに走ることができました。

ブレーキが鈍いのは仕方がないのか

日本の道交法に合わせて前後輪に機械式ブレーキが備わっています。車重を考えると、ブレーキの初期タッチは弱め。ママチャリ、シティサイクルより弱く、長い制動距離となります。

ホイールサイズが小さいからブレーキの機構パーツも小さい、ゆえに制動力も低いのでしょうか。他の市販されている公道走行可能な電動キックボードはもっと強い制動力をもっていたので、ブレーキング時にバランスを崩さないよう、甘めのセッティングとなっているのかも、と思えてきました。

直進安定性は高く安心して走れる

動画を見るとハンドルが大きくブレているように見えますが、直進安定性があるために両手でハンドルを握っていればそうそう不安を感じることなく走ることができました。今回の実証実験では最高時速15km/hまでとなっていますが、原付一種扱いとして30km/hが出せるセッティングでもスムースに走ることができそうです。

交差点の右折は不安がある

しかしスタートダッシュが遅いため、右折時には気をつかいます。特に右折レーンがある道では二段階右折したくなるほどのストレスがあります。ところが小型特殊自動車扱いのため、二段階右折が禁止となっているのです。

歩いて渡ろうとしても、歩道橋があるため歩道のない道路では走らざるをえません。または本来なら右に曲がるべき交差点をスルーして、大きく左回りをしなければなりません。これでは快適な移動をもたらすはずの電動キックボードのメリットがなくなります。

まだ30km/hまで出せる電動キックボードなら、0km/hからのダッシュ力がそれなりにあるため、ある程度は安心して走ることができるのですが。

車両そのものはいいけど15km/h制限が厳しい

重いけど、片道10km/hの移動もこなせそうなくらい乗り心地はよし。安定性も高い。しかしヘルメットなしでも走れるけど15km/h制限となる小型特殊自動車枠が災いしてか、実際の道路事情にはマッチしていない乗り物だと感じました。想像ですが、制限速度の設定をしたことで最大トルクが出ないようになっているんじゃないかと。以前クローズドコースで乗ったセグウェイ-ナインボットの市販用電動キックボード・MAXに乗ったときは、「これはよく走る」と好印象でしたから。

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