公道で走れる電動キックボードの基本

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アクセルオンでスーッと走ってくれる電動キックボード。アメリカやアジアの都市部ではポピュラーな乗り物として普及しましたが、日本でも少しずつ利用者が増加中です。しかし街を見渡すと、イケない乗り方をしている人も多く見かけるようになりました。

安心かつ安全に、そして周りにも迷惑をかけずに公道で電動キックボードに乗るためには、どういったことに気をつければいいのでしょうか。

…といいますか、原付スクーターと同じなんですけどね! 乗るまでの手続きも、乗るときのルールもマナーも!

1.免許が必要

2021年5月現在、公道で走れる電動キックボードは原動機付自転車(原付)扱いとなります。そのため公道で走れる電動キックボードに乗るためには、原付免許や自動車免許(原付一種の電動キックボードが運転できる)、自動二輪免許(原付一種および二種のキックボードが運転できる)などが必要になります。また乗車時は常に免許を携帯しなければなりません。

2.公道が走れる電動キックボードは限られる

原動機付自転車として扱われる電動キックボードは、まだまだ数が少ないのが現状です。ナンバープレートがつけられる、ライト、ウインカー、ミラー、前後輪のブレーキなどの安全装備がすべて整った車両以外、公道では乗れません。

3.ナンバープレートを取得する

電動キックボードを買っただけでは、まだ公道で走ってはいけません。以下の書類などを持って区市町村の役所で手続きを行い、ナンバープレートを取得する必要があります。
・販売証明書または譲渡証明書など
・運転免許書やマイナンバーカードなど本人確認書類
・印鑑

4.自賠責保険に加入する

役所でナンバープレートを受け取ったら、自賠責保険に加入しましょう。主なコンビニエンスストアのマルチコピー機にナンバープレートの番号や車両の車台番号などを入力し、プリントアウトされた用紙をもってレジで自賠責保険量を支払うのがお手軽です。加入時にもらったステッカーは、ナンバープレートの左上など無地の部分に貼ります。

加入期間は1~5年で選べます。原付一種の場合は1年で7,070円、2年で8,850円、3年で1万590円、4年で1万2,300円、5年で1万3,980円となります。

なお自賠責保険の補償範囲は狭く、万が一の事故のとき不安が残ります。できるかぎり任意保険(125cc以下のバイク保険)にも入ることをおすすめします。こちらはバイクショップに相談するか、保険会社のオンラインサービスを使って加入しましょう。自動車を持っている方は、ファミリーバイク特約が使えるケースがあるので、自動車の保険会社に相談しましょう。

5.電動キックボードにナンバープレートを装着する

電動キックボードのナンバープレートステーに、自分のナンバープレートを装着します。固定用のネジは、役所からもらうことができます。

6.ヘルメットは必須

特定の地域での実証実験など特別なケースを除き、公道で、ナンバープレート付き電動キックボードに乗る際はヘルメットが必要です。それもPSCマークが入ったものが必須です。自転車用、スノボ用、工事用や観賞用ヘルメットで公道を走ると、乗車用ヘルメット着用義務違反として摘発されます。

もちろんあごひもはしっかりと締めること。

7.歩道は走れない

電動ではないキックボードが歩道を走っているのを見たことがある方もいるでしょう。しかし、ナンバープレート付き電動キックボードは歩道を走ってはいけません。自転車専用通行帯も走れません。

もし歩道上を移動したいときは、電動キックボードから降りて押し歩きをしましょう。

8.道路標識をよく確認する

「止まれ」の標識がある場所では停止線の前で一時停止しなければなりません。徐行すればいいだろうと思いこむのはダメ絶対。また「通行止め」「車両通行止め」「車両侵入禁止」「二輪の自動車・原付通行止め」などの標識がある道路に、走りながら入ってはいけません。

9.信号は厳守する

車両に乗って走るときは車道用の信号、押し歩きするときは歩行者用の信号が青のときに進みます。自転車感覚なのか(自転車でも信号厳守なのですが)、信号を守らず走っていく電動キックボードが多いのですが、そういった方と同じように走らないように注意しましょう。

10.基本的に二段階右折をする

3車線以上の信号がある交差点、3車線以上で警官が交通整理をしている交差点、また「原動機付自転車の右折方法(二段階)」の標識がある交差点で右折をする場合、右ウインカーを出しながら左車線を直進して交差点をわたりきったところで車両を右側に向け、ウインカーを消してから信号が青になったら直進します。

原動機付自転車の右折方法(小回り)の標識がある交差点では、3車線以上で信号がない、警官が交通整理をしていない交差点では二段階右折をする必要はありません。

改めて記しますが、公道が走れる電動キックボードは原付スクーターなどと同じ車両となります。道路交通法をよく理解して、安全に走るように心がけましょう。